子供靴を選ぶことはとても難しいです。大人の靴であれば、靴があっているか、痛いところはないか、不自由を感じる点はないかを経験から察することができます。しかし、子供の場合は、何がぴったりで何がブカブカなのかがわからない場合が大半で、歩いていてカカトが抜けてしまう靴でも「これでいい」と言ってしまうのをよく目にします。
また、成長が早いので「大きめの靴を買っておけばしばらく履ける」と足に合わないサイズを勧める親御さんもいらっしゃいます。もちろん靴屋として、すぐ小さくなってしまい履けなくなるということは認識しています。しかし、むやみに大きな靴を買うのではなく、しっかりデメリットを理解した上での購入をおすすめしています。
とりあえず大きめ!
まずは、「とりあえず大きめを買っておけばいい」というのは間違いです。とはいえ、金銭的な部分と足の健康について考え妥協点はあります。
大きめの靴を履くデメリット
大きめの靴を履き続けることで足へ様々な悪影響があります。
・足全体のバランスが崩れ、動きにくくなる。疲れやすくなる。姿勢が悪くなる
・外反母趾・内反小趾・浮き指など足が変形し病気になる
将来的に足についての悩みが増え、不自由な靴選びを強いてしまう結果になってしまうことも。
大人でも、いつもより1cm大きい靴を履くと「歩きにくい」と感じますが、足の小さな子供の場合その違和感がさらに大きくなります。そう考えると、大きめの靴を選ぶということは足に対しても子供に対しても優しくないことだと気づきます。
どれくらいが適正?
極端に大きめの靴を履くと、足に悪影響があるということを踏まえ、それではどれくらいであれば大丈夫なのか考えていきましょう。
ぴったりのサイズを履くことが最も良いのですが、ぴったりのサイズはどうやって調べればいいのでしょうか。
例えば足の長さが16cmだった場合、靴の内寸が16cmの靴を選べばいいかと言うと、実はそうではありません。靴はつま先に余裕が必要です。余裕がないと足の動くスペースがないため、非常に歩きにくい靴となってしまいます。
靴を試し履きする場合は、靴のカカトに足を合わせてつま先に5~10mmの余裕ができるようにしましょう。足の実寸+5mmの靴が、足に合った靴です。長さが明確にわからない場合は、インソールが取り外せる靴であればインソールを取り出して、その上に足を乗せて長さをみるのが確実です。
すぐに小さくなってしまうから大きめを買いたいという方は、足の実寸+10mmまでが妥当なサイズ感だと思います。基本的に靴屋の店員ならそれ以上のサイズアップはおすすめしません。
インソールを入れればいいのでは?
インソールを入れて、調整すれば足にピッタリになるのでは?と考えてしまいますが、インソールも万能ではありません。
インソールの厚みによって、靴底から履き口までの長さが変わってしまうのが、あまり良くありません。靴のカカトにあたる部分は、後ろから足を支えて安定感のある歩行をサポートします。カカトがしっかりサポートできていないと、靴を履いているのにサンダルを履いているような足と靴が伴わない歩行になります。
本来であれば、インソールを入れずに履いたほうが良いです。なので、サイズ調整用のインソールは薄めの商品が多いのです。
個人的な意見としては、インソールを入れずにぴったりとくる靴を選んであげてほしいと思います。
インソールでの調整についてはこちらの記事をお読みください。
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